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寄稿


キャンプ駐在スタッフとして「キャンプの感想」


2001/7/31 厚木YMCA館長 小林一郎

 今年、初めて、横浜YMCAが夏期に実施する「杉の里キャンプ」に駐在スタッフとして7月23日〜29日まで参加しました。一言で表現すれば「神様の見守りの中で喜びに満ちたキャンプ」でした。横浜YMCA杉の里キャンプ場は、一般のキャンプ場であるネイチャーランドオムを7月20日から8月11日の期間だけYMCAが借り上げて実施しています。

 山梨県南都留郡道志村馬場という場所は、津久井から山中湖へ抜ける国道413号沿いにあります。40年前に植林された杉林の中に沢登りのできる川や広々とした野原、釣りのできる池もあります。そんな管理された自然の中にキャビンが点在しています。

 バスを降りた子供たちは、カウンセリングリーダーと一緒に約1kmの上り坂を上がり、駐在リーダーが歌うキャンプソングに誘われて、広場にあるYMCA旗の掲揚台の周りに集まります。

 開村式では、今年のキャンプ聖句「一つの体、多くの部分」が拝読され、村長から歓迎の挨拶があります。キャンプソングを駐在リーダーの指導で大きな声で歌い、さあ杉の里でのキャンプが始まります。6グループに分かれてのチームビルディングが始まります。お互いの名前を覚えるネームトスから全員が協力しないとできない数々のイニシアチブゲームを通して、初対面の友達関係ができあがってきます。

 夕方になると、グリーンチャペルで夕べの集いが始まります。富士山の見える小高い丘の上に丸太の段々イスが作られています。全員で礼拝と今日の振り返りを静かに持ちます。坂道を下り始めると、食堂からキャンプソングが響き出します。手洗いを済ませた子供たちは食堂に集まります。カウンセリングリーダーが食前の祈りを担当し「いただきます」。さあ、ごちそうさまの前には「今日の豚小屋とお城の発表」です。ナースたちが食事の間にお部屋チェックをしています。整理整頓ができていない豚小屋グループは、次の日の午後までキャビンに「豚小屋」表札がかけられます。お城になったグループは得意満面です。

 ナイトプログラム初日は、フェスティバルです。駐在リーダーたちが工夫を凝らせてゲーム模擬店を実施します。子供たちの歓声が響きました。

 翌日は、チームビルディングに続いて、グループアクティビティです。クラフトあり、釣りあり、サッカー、野球と思い思いにグループで楽しみます。午後は、個人チョイスです。ハイキングから沢登りまで駐在リーダーが指導します。2日目のナイトプログラムは、フライパン探しです。どこにあるのかな?こうして次から次へと楽しい時間は、あっという間に過ぎていきます。

 子供たちを寝かしつけて、毎晩午後10時からは、リーダーミーティングです。聖書の御言葉を聞き、振り返りと祈りの時を持ちます。村長の役割です。

 最終日夜は、「ファイヤーラストナイト」と題しての厳粛な時間です。チャペルに集まった子供たちは、お話をしない約束です。途中の道には、聖句と星野富弘さんの詩が飾ってあります。ろうそくの光に照らされた聖句や詩をグループごとに読みながら、手作りランタンに照らされた道をゆっくりチャペルに向かいます。チャペルからは駐在リーダーたちが静かに歌うキャンプソングが聞こえます。子供たちと常に一緒にいた、それぞれのグループカウンセリングリーダーから一言づつお話を子供たちにしてもらい、最後に村長から挨拶をしました。

 クリスチャンロードを下り、静かに部屋に戻ります。

 最終日は、キャンプデューティ終了後、閉村式を実施します。覚えたキャンプソングを大きな声で歌って、静かにYMCA旗を降ろします。駐在リーダーから挨拶があり、子供たちは岐路につきます。橋の上からは、子供たちが見えなくなるまで、駐在リーダーの歌うキャンプソングが静かに谷に響いています。さあ、次のグループの到着です。感謝です。


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